技術開発背景
現在、防曇性能を付与する製品は、必要なヶ所にヒーターを取り付けたり、熱絶縁層を作って防曇性能発現させる高エネ・高コスト製品である。又、今後の電気自動車の快適性を問われる窓ガラスの防曇性能付与にも電気エネルギーを使用しないエコ化が必要であり、屋内仕様の鏡においては、特に浴室内やシャワー室内の鏡表面に白色鱗の生成や塩素化合物の吸着で、表面の化粧性を損なうため、これを解決する長期防曇・防汚機能膜は必須であった。
開発技術内容
特色:
- 完全無機質膜による長期安定性の有る性能を付与できます。
- 防曇機能発現と静電反撥による防汚機能が共存します。
- 防曇性能の低下要因であった正電荷・両性電荷汚染物(皮脂、洗剤等)の両方に対応する表面電荷性能を付与できます。
- 防曇・防汚性能が低下した場合は、表面を拭き上げることで再生致します。
- 雨水や水際使用でガラス表面に生成する白色鱗、いわゆるガラス焼け(炭酸水素ナトリウム等の生成)を防止します。
※ ガラス表面半分をコーティングし、冷蔵庫5℃に15分入れたものを常温に戻して評価。
適用市場分野: ガラス、高分子樹脂板
- 浴室(シャワー室): 鏡+透明スクリーン
- 化粧室・洗面: 鏡
- 車両(自動車・列車等): 窓
- 建材用窓
- 光学レンズ
- 冷蔵ショーケース窓
……等