SC撥水(撥油)・両性電荷技術

「表面電荷形成・静電反撥」技術を中心に、技術研究開発及び機能化薬液の製造・販売等を行うサスティナブル・テクノロジー株式会社(略称:STi、本社:東京都、代表取締役:緒方四郎)は、世界初の防汚技術として開発した「撥水(撥油)・両性電荷」技術をベースに、国内電機メーカーと共同で、屋内外各種機器装置や建築・道路工作物等の表面防汚・劣化低減技術開発に取り組み、このたび「SC撥水(撥油)・両性電荷」技術の完成を受け、2018年より当技術の事業開発、および各分野メーカーでの製品化に向けた取組みを開始しました。

技術概要

屋内外に設置の各種電気機器装置などの内外部材や、製造プラント設備や建築・土木工作物の内外部基材は設置環境条件が一様ではなく、これらの機能低下及び基材劣化防止や化粧性の維持を図るには、各基材ごとに定期的なメンテナンスを行う必要がありました。
当技術は、基材表面に付着・堆積する汚染物等を静電的に反撥し汚染防止・低減を図ると共に、水分・油分を介した汚染物類の付着・堆積も撥水(撥油)機能により対応する技術です。そのため、光・水・風などの力に頼らず防汚機能を付与することが可能です。

技術背景

従来、防汚機能として基材に撥水(撥油)性を付与した際の表面は負電荷を帯びた状態であり、水分(油分)に対応はできても、浮遊する正電荷または両性電荷を帯びた汚染物類については、吸着・堆積してしまうという課題がありました。一方当社の「静電反撥」技術も含む従来の各種親水(親油)性防汚技術においては、汚染物類が水分(油分)を吸着し付着した場合には、十分な機能の発揮が難しい場合がありました。
これらの課題を解決するため開発を進めていた技術が「撥水(撥油)・両性電荷」防汚技術です。本技術により全ての付着条件による汚染の防止・低減が可能になり、機器・装置内外の明暗条件や 設置環境等に左右されることもなく、機器・装置などの機能や化粧性を低下させる汚染物類の付着・堆積を防止・低減することで、製品の長寿命化への寄与が可能になりました。

技術内容の詳細

詳細につきましては、別途技術資料のPDFをご参照ください。

事業展開

本技術による機能化膜造膜用チタニア複合金属含有水分散液は、自動車関連機器・設備(施設)および道路・土木工作物や室内外建築建材等の各種仕上材や設備機器、または各種センサー等への表面防汚膜材料、および建材・車輛向けガラスのガラス焼け防止・低減技術として、国内外に技術紹介を進め展開を図って参ります。

資料:撥水(撥油)・両性電荷表面 防汚機構モデル図

撥水(撥油)・両性電荷表面 防汚機構モデル図